愛しのギタリスト

あなたが風の便りで
バンドを組んで
ギターをやってると聞きました。


何年ぶりかに聞いたあなたの話。
心臓がぎゅってなった。
頭固まった。
あなたはもう私なんて思い出の過去の女以外の
なにものでもないだろうけど、


わたしはまだ思い出になってないの。
今でもあなたがよく夢に出るんだよ。

あなた以上に誰かを好きにはなれなかった。
気になる人は何人もできたりしたけど、
やっぱりあなたがいつも夢にでてきた。

わかってる。
私もあなたも、時がたって、変わった。
もうそれぞれの人生を生きている。
もうあの頃じゃない。

なのに会いたくてしかたない。
わかってる。
会いに行ったりしちゃいけない。
新幹線にのって訪ねたりしたら、
あなたは私をどう思う？？？


私は過去。
このままいい思い出にしなきゃ。

わかってる。

けどあなたのギター弾いてる姿見てみたいよ。
ライブに行きたい。

昔はサッカーに夢中だったよね。
練習見に行ったね。
一緒に好きなJリーグチーム応援したよね。

リレーで私が2位でバトンを渡したとき
「大丈夫」
って言って、その後かっこよく走って1位で
帰ってきてくれたね。

スポーツしてる時の顔が大好きだった。

もうあの頃のあなたじゃないんだね。
サッカーしてる頃の。


寝て自分を落ち着けよう。
うん。